人生の先輩に学ぶ 2
あの長寿現役の日野原重明先生は、毎晩、口角を半分ずつあげて笑う訓練をしているそうです。顔の筋肉にはりを持たせ、若々しく見えるように。三浦敬三さんは、口開け運動です。 日野原先生も、三浦敬三さんも首の運動もしています。 そして、日野原先生は、朝起きたら目尻のまぶたがくっつかないように、指でおもいっきりまぶたを開かせるのだそうです。 お二人の共通の意見です。若さのポイントは、口元、首、切れ長の目だそうです。簡単にできるこの3つの方法、わたしもまねしようっと。レッスンのある日は、首は必ず動かすので、口角と目を見開くことは、朝の行事として歯磨きをする時についでにやりましょう。 一昔前に、体操の時に「首は回してはいけない(首に悪い)」というのがはやりました。えっ??じゃあ、夜の星空を見上げちゃいけないの?天井を見てはいけないの?確かに首は大事なところで、しかも重たい頭を支えるには、やや弱いつくりになっていますが、脊柱をしっかり伸ばしてやれば大丈夫なのに、なんでもかんでもすべてとにかくいけない、みたいに言われていました。(大衆は、ちょっと物知り顔に間違ったことを平気でいいふらすのです。特に、毎日暇なおばさん。) 日野原先生曰く、「皆さん、手の運動とか身体の屈伸運動はやりますけどね、首と目は盲点ですよ。」そうです、体のすべての関節は動かすためにできているのだから、動かさなければ錆びます。解剖学的に正しい方向に、もちろん正しいやり方で動かさなければなりませんが、とにかく錆びつかせることが一番恐ろしい。 はやりのテレビ番組で何か一言言うと、みんな物知り顔に「○○は体にいいんだって」、と教えてくれるのですが、なぜ?と聞いて私の納得のいく答えを返してくれることはほとんどありません。「なんか知らんけど、テレビで言ってた」です。こういうふうに、知った振りをしたい人がなんと多いことか。とことん理由を理解した上で話をして欲しいものです。理由も根拠も疑問に思わないで鵜呑みにする人は、主体性のない人だと思います。人の尻馬に乗る人が多いのは、日本の危機です。