イノアブログ

記  憶

 自分の記憶に自信があるか?と問われれば、「ある。」と言いたいところですが、ありません。いや、無いのではなく、記憶というものは、どんどん変化したり、記憶するそのときにすでに間違っていたり、自分の興味や好み、希望的観測で何かとすり替わったりするものだという事実を知っているということでしょうか。

常に自分に対する疑惑があるということです。もっと若いときには、結構、記憶や記憶に伴う考えが、後で違っていたということは少なく、他人が何か言っても、たいていその人が間違っていたのであり、やっぱり私の思っていたとおりだったということが常だったのですが、いつの頃か、「えっ!!!」と自分で驚くような間違い(記憶違いや考え違い)が起こることが出てきて、自分の記憶には絶対的な信頼をおかないようにするようになりました。

これは、脳の老化なのだろうか?と、肉体同様、少しでもこういう間違いをしないように、脳の若さの維持に対する努力を心がけています。常に、何気なくとか、無意識に行動しないようにすることが大事です。これは、結構神経を使います。しかし、体も使えば筋肉痛になったりしながら強くなるように、神経もちょっと苦痛を感じながらも、ぼけない神経になってくれるのではと思っています。

色々な人を観察してわかることは、見たり、聞いたりするときに、子供のような素直な気持ちで受け取ると間違いが起こりにくく、正しく記憶されるように思われます。が、大人はたいてい先入観と言うものがあって、これが記憶違いをいっそう助長しているように思います。

いつも、若々しく行動したいものです。