イノアブログ

今日一日

 D.カーネギー著『道は開ける』の始まり、第1章に出てくるのは、『今日一日の枠の中で生きよ』だ。生きるということは、今この瞬間のことでしかありえない。過去は、”生きた”であり、未来は”生きるであろう”ということにすぎない。そんな当たり前のことも、深く考えると難しくなるが、当たり前のことを当たり前のように実践すれば、実はとても素晴らしい”生きる”がやってくるのだと、これを読んでやはり「目からうろこ」。

この当たり前の、今しか生きることはできない事実に対し、なんと過去や未来の今どうしようもできないことにかかわりあって、無駄な時間と労力を費やし、せっかくの今をだいなしにしていることか。『前(未来)と後ろ(過去)の大防水壁をピタリと閉ざして』と書いてあったが、な~るほどと、改めてこれを実行しようとすると、なんと心身が軽くなることでしょう。ちょっとの思い方で、こんなにも気分が違うかと驚きです。

自分では知らないうちに、無駄な重荷を背負って苦労する割には、ちっとも前に進まないというようなことが起こっているのだなあと感じました。

体操をするときも、同じようなことがよくあります。自分では肩に力を入れているつもりは無いのに、肩に余分な力が入って、身動きがとりにくくなっていたり、疲れやすくなっていたりします。自分が知らないうちにしょっている無駄なものに、いかに気づき、捨て(意識しないとできない)、開放するか・・・。人生も、体操も同じ訓練が必要なのだと、不思議なような、当たり前のような、面白いものだと思います。