共 感 2
”共感”による心の通い合い。この瞬間ほど、人間としての喜びが生まれるものはない、と言ってよいほど、人と意気投合したり、自分の気持ちをわかってもらえた時は、とてもうれしいものだ。”共感”が人間だけに与えられた特権であるから、この特権を行使した時は、人間としての喜びとなる。
認知症の人と”共感”を通して心を通わせる”バリデーション”(介護者の手法)は、実は今の時代に、私達すべての人に必要な技術なのかもしれない。
子供達が、コミュニケーションが下手だといわれているが、私達大人はどうだろう。全体的な傾向として、やはり余り他人とは関わらないとか、面倒な人間関係は避けるとか、人よりも機械を相手に仕事や趣味や生活を送っていることが多いのでは・・。
私もどちらかというと、一人で何かするような、本を読んだり、テレビを見たり、ゲームでもしたりという、人と関わらない行動が結構好きだったりする。
高校の時には、将来は、機械相手より、人と関わる仕事がいいなと思い、教員の道を選んだはずだった。だから人とかかわる事を求めていた。
今、多くの人と関わる仕事であるにもかかわらず、コミュニケーションの実践面で、まだまだ自分のレベルの低さを痛感させられる。すべての人と、”共感”出来る脳(心)を、今年は意識して育てようと思っている。