イノアブログ

一薬万能

医学博士の石田名香雄という人が、「一薬万能は非科学的か?」ということで、現在主流の一薬一病の対処療法的投薬のみならず、「治る理由よりも、治る事実が先行すべき」と、医療とは何のためにあるか?という原点を忘れずに研究することの大切さを言っている。治るなら、その理由は後から考えればよい、今病気で苦しんでいる人を救うのが、第1の目的である。

健康づくりということを考えれば、身体を丈夫にする、筋力を養い、柔軟性を養い、俊敏さを養い、持久力を養っても、これを何のためにやっているのかを忘れて、むやみに筋肉だけをもりもりさせても、それは単なるその人の趣味であって、人間の身体を機械のように思って、性能を良くしたからとて、本当に健康づくりと言えるかは、疑問が残る。だから、健康づくりを考え、実践しようとすると、人間の生き方そのものに関わってくるので、ある意味、哲学的、倫理的、社会的、心理的な側面など、身体の機能だけの問題にとどまらなくなってしまう。そこが奥深くて、面白いといえば面白く、難しいといえば難しい。かくして、健康づくりは一生ものになる。一生かかって、極めていく・・・。

自分が一番幸せだと思える人生のために、健康づくりはある。