イノアブログ

カリスマ性

 少し前のNHK『プロフェショナルの流儀』に、世界で活躍している指揮者の大野和士さんが出ていた。司会進行の脳科学者、茂木健一郎さんの「カリスマ性は先天的なものでしょうか、後天的なものでしょうか?」という質問に答えて曰く、「後天的なものです。人間に蓄積された経験、知識すべてのものが、全身(からだ)から何かしらのものが発散されている、そういうものでしょう。」

指揮者として、100人にも及ぶ人をまとめなければならない時、しかも限られた時間内に・・。カリスマ性がなければ、それぞれのパートを自分の理想の方向へまとめ上げることなど無理だろう。知識と経験、加えて信念や情熱、迫力、神がかったような目つき・・・。本当に、演奏者との真剣勝負。大野さんは、カリスマ指揮者となっている。

世界的カリスマとまで行かなくても、自分の専門分野に知識、経験、信念、情熱、迫力を持って努力し続けたとき、誰でもカリスマになれる。カリスマになるまで、努力を続けた人がカリスマになることができる。途中であきらめた人がなれないだけである。

大野さんの音楽に対する情熱は、テレビの画面を通じてさえ、すごい勢いで伝わってきた。才能の問題ではなく、情熱を持つことは誰にもできる。まずは、そこから始めよう。私も何十年か後には、カリスマ指導者となれるように。