イノアブログ

スポーツによる教育

 先日、スポーツ少年団の体操の発表会を見させていただいた。保育園の子供から、小、中、高校生、さらに卒団生のお姉さんまでが、一致団結して1年の成果を発表する会。

 まず最初に感動したのは、開会式の時の子供たちの態度。来賓の挨拶の間中、決められた順番で列に並び、きちんと立って聴いていた。そこには、”礼儀”が教育されていた。
次なる感動は、次々と成される発表が、どの子も自分の精一杯を発表していたこと。失敗も多々あるが、それを恐れず、堂々と自分の練習してきた結果を臆することなく出し切る。これが、必ずその子の生涯にわたっての自信となる。
その次には、年齢の違う集団の中で、それぞれが自分の役割を果たし、協力し合い順次先輩を見習い育っていく、そういう集団だからこそ生まれる自然の教育。

開会式で、全員で「スポーツ少年団の綱領」を唱和していた。そこにはスポーツを通して何を学んでほしいかが謳われていた。人が社会の中で生きていくために必要な、努力、協力、奉仕、平和など、今でもこんな教育をしている場があったのだと、とてもうれしく、感動した。こんな大事なことが、今の学校教育に欠けてはいないか?学校教育がうまくいかないのは、こういう人として生きていくために必要な精神、心構えをきちんと教えないからではないか?
この場に集っている子供たちは、いじめたりいじめられたり、不登校になったり、つまり今ある学校現場での問題とは、まったく無縁としか思えない、はつらつとした素晴らしい子供たち、いや素晴らしい人間だった。それが、波動となって空気を通して私たち見るものに感動を伝えた。
最後には、一人一人全員の顔に、満足感があった。満足している人間は、周りの人にプラスの波動を送る。見ているだけの私たちにも、やった~という満足感が襲ってきて、なんだかうれしくなる。元気が出る。

「子供たちはみんな認められることを欲しています。子供の話を聴き、子供をほめて下さい。」というこの団の指導者の言葉は、子供の健やかな成長を願ってやまない、愛ある指導者の心ぐみを表していて、素晴らしい団は、素晴らしい指導者から生まれるのだと思った。

私たちもこの子供たちに負けないくらい、今、世界での発表を目指してがんばっています。6月中旬からは、発表が始まります。私たちも見てくれる方々に、感動してもらえるような発表会になるように・・・ガンバ!!!