イノアブログ

横綱

今日は朝青龍が負けてしまいました。しかも、コロッと。昨日痛めた腕が使えてない。さすがの横綱も腕が使えないんじゃ力が出せないよね。負けた瞬間は「え~~っ!」て感じでした。あのいつも相手を投げ飛ばして、「どうだ」っと得意げな顔をしていた、強すぎて、憎たらしいくらいの朝青龍がこてっと転んだ瞬間は、なんとも世のはかなさというか、無常さというか、無情さというか・・。7連覇もして、今回8連覇か・・と言われていたのに、こんなに急に勝てなくなるなんて。頂点に立つものは、いつその地位を追われるか、頂点を維持するためにどんなに孤独で涙ぐましい努力が必要か。情勢が急変するって、世の中よくあることだとは思えども、急に横綱を応援したくなりました。上に立つ者の悲哀を感じました。

でも、私は今優勝争いの先頭を行く、栃東に勝たせてあげたい。体は小さくても、とにかく黙々と、怪我も多いのに自分に厳しく、何度かの角番も切り抜け、頑張っている苦労人。なぜか応援したくなります。ああいう地味~な感じが好きなのかも。黙々・・というのも好き。解説者の親方に、「控えめ過ぎ。大関なんだからもっと堂々と優勝を狙うくらいの気持ちで行かないと」なんて叱責をいただくくらい控えめ。
そりゃ、琴欧州は長身、スタイルが良く、かわいい顔でやさしいとくれば、応援したくはなるけれど・・まだ優勝するには気持ちが弱い。
力士の好き嫌い(嫌いはないけど)の中に、自分の理想が見え隠れしているんだなと思う。ともあれ、厳しい闘いをしている力士の皆さんの、たぶん自分と一番闘っていると思うのだけれど、その姿に感動し、自分(の弱さ)と闘う姿勢に「お前も闘え!」と内なる自分が叫んでいると思えるのです。