イノアブログ

加齢 2

 車内には、様々な人がごった煮のようにまぜこぜに乗っている。

+土の匂いのおばあさん、とても力強い。腰は曲がっていても、人間に芯が通っている。生きてきた自信にあふれている。
+女兄弟の中に一番下にやっとできた大事な長男(中3)。甘やかされたのか、恥ずかしがる年頃ではあると思うけど、情けない。
+東京初老婦人。東京の人は冷たいかと思いきや、とても親切で温かさと常識を兼ね備えていた。
+東京の定年前くらいのおじさん。おばあさんが降りる時、手伝いましょうかとおばあさんに声をかけていた。とても自然でやさしかった。
+私の隣りに座っていた東京の青年2人。「田舎モンだ。子供も・・」と二人で小声で言ってるのが聞こえた。ひょろひょろの、格好だけはしゃらくさく、働かせたら荷物も持てないだろうという感じの、遊びほうけているようなふたり。
いずれにしろ、年を重ね、苦労も乗り越え、熟している人達の存在感はすごい。
あと20年くらい後、私も存在感ある熟した大人になれているだろうか?それまでの生き方が、その成否を決める。