イノアブログ

王陽明の名言

「耐冷、耐苦、耐煩、耐閑、不激、不躁、不競、不随、以成大事」

 この中で私にとっての苦言は、まず「耐煩」。「世に棲む以上、わずらわしい雑事から逃れるわけにはいかない。「人生、皆、雑事」と割り切り雑事を苦にしないで処理していくこと。(『人間的魅力の研究』伊藤肇著より」とある。
毎日の生活の中で、自分の好きなやりたい事は、山ほどあるのに、それにも増して日常の雑事が眼前に横たわり、こんなことをやる時間を削って、やりたいこと又はやるべき仕事をやりたいと思うことがしばしば。しかし、この言葉に出合って、この雑事を難なくこなしてこそ、大事を達成するに至るのか・・・、と分かった。雑事を楽しみつつ、しかも効率良く片付けるやり方を、常に工夫し、考えようと思う。それに、心の持ち方次第で、嫌なことにも、楽しいことにもなり得る。我輩の辞書から「面倒くさい」を排除!

次にずしんときたのは、「耐閑」。「ただひたすら進むことに慣れ、いったん退くとぼんやりして何もできない。それは自分に内在するものがないからである。(同上著より)」
猪の私は、ひたすら進むことは得意である。しかし、”閑”を楽しむ余裕の心が足りない。野球の投手もよく、「緩急を織り交ぜた投球で、完投した。」などと言われるが、豪速球一本では必ず打たれる時が来る。一日の中の緩急、1週間の中の緩急、1ヶ月、1年の中の緩急を織り交ぜた生活が、結局は「成大事」につながるのだなあ・・・。

まだまだ、反省は続く。次回へ。