イノアブログ

誰とでも

 人間は人の間にいて人間である。だから回りの人すべてと調和して、運が開ける。見知らぬ人との出会いは、何を生むか・・まったく人生を変えるような出会いがあるかもしれないし、自分を反省したり、鼓舞したり、様々な情報源となる。だから人見知りをしない方が、得である。

今の子供たちは、兄弟も少なく、地域の子供会のような縦のつながりも少なく、ごく少数の同年の仲良しこよしとの付き合いしかないのではないか??
だから知らない人とのつながり方も知らず、小さな殻に閉じこもりがち。まったく気の毒な状況としか言いようがない。これでは、人格も育たず、人間の幅も広がらない。社会に出ても、広げるすべを知らない。そうすると必ず行きづまって、引きこもり、自殺、うつなどという問題の原因となる。

学校時代にこういう技(見知らぬ人とも仲良くなるなり方)を身につけなければいけないと思うが、今の学校にそのチャンスがあるか??  はなはだ疑問もある。

最近ある中学校で、学年、男女を超えてまったく知らない人とグループを組み、運動するという試みを行った。案の定最初はとてもぎこちなく、いやそうな感じ。しかし、上手くやるには、グループで協力せざるをえない状況をつくってやると、子供たちは次第に夢中になり、さっきまで口をきいたこともない知らない先輩や後輩とだんだん仲良くなっていく。

子供たちの感想には、今までの人見知りだった自分と、誰とでも仲良くなれるし、それは楽しいことだということが分かった、という新しい自分の発見が書かれてあった。よかった!!
子供たちには、まず人間であることの意味を知って欲しい。