イノアブログ

職人

 テレビである家具職人の工房のことをやっていた。そこには、研修生から始まって、職人と呼ばれる人までいるのだが、「同じ釜の飯を食い」ながら、修行している。職人技とは、どんな種類のものでもそうだが、技が順次後輩に伝えられていく。

 後輩の研修生を指導して、技能五輪で金メダルを取らせるのは、先輩の役目。自分の技が優れているだけでは、よい職人にはなれない。そこの工房では、毎朝教訓を声に出してみんなで言うのだが、時間を守るとか人の役に立つとか、立派な人間になること=立派な職人になることという感じがした。
これは、職人の世界だけでなく、企業でもどこでも同じ。その道で成功する人はみな、人間としての修行を積んでいる。健康体操を普及するという私達の事業も、職人技とまったく同じであると心底実感した。自分の技を磨くのは当然、さらに人間性が問われるのは、家具職人以上かもしれない。