健康づくりはバランスです。体は中も外も、常にバランスをとる事で健康を維持しています。体温にしろ、血圧にしろ外界の変化にもバランスを取って一定の値を維持しています。他のすべての測定しうる値もそうです。筋肉も身体のバランスを常にとるよう働いています。バランスを崩した状態が、体調不良であり病気です。 　バランス運動をする時わかるのですが、バランスを取るためには何が必要か・・・。筋力＝強さです。芯のしっかりした力です。 　人間関係もバランスです。そしてバランスを取るためには心の強さが必要なのではと思います。トラブルが起こるたびに落ち込んでいては、健康的な人間関係は創れないでしょう。「豊かさの増大と共に、利己的な人間が増えている。」という大先輩のご指摘にあるように、豊かさの中では、強い心が育たないのかもしれません。それで、他人との関係をうまく創れない子供や若者が増えて、ニートや引きこもり、やる気の無い若者など困った社会現象が続出しています。 　我慢は、心の強さを創ります。しかし、現在の親は子供にどれだけの我慢を強いているだろうか。豊かなだけに何でも与える事ができます。心が弱いと、他人を思いやる事もできません。 　こういうバランスの欠如もあります。頭だけはよく働くけれど、体を働かすのはいやだ、疲れる、動きたくないという、動物ではない人間。その上、なまじ頭が良いばかりに親はわがままさせ放題・・・。心が育つはずもなく、自分勝手、自分さえ良ければ、自分が地球を回しているような錯覚に陥り、なんでも自分の頭脳で思い通りになる・・と信じている、私から言わせれば馬鹿の筆頭。 　バランス感覚を磨くことが、健康づくり、幸福への近道としか言い様がありません。