イノアブログ

100歳

テレビで100歳男性、一人暮しのおじいさんの暮らしぶりをやっていました。16年前に奥さんに先立たれ、それ以来一人暮し。始めの1年は引きこもりがちに元気なくいたそうですが、息子さんに、「そんなのはお母さんが喜ばない」と言われ発奮。今では、とにかく色々な人と友達になり、年中いろんな人がそのおじいさん宅を訪れ、毎日楽しく過ごしている様子が出ていました。

 私が見た場面では、月に1度のホームパーティーということで、その方が食べ物や飲み物を準備し、近所の奥様方がやってきて、飲食しながら歓談していました。100歳おじいさんの手作り料理。「僕の娘達です」なんて言って楽しそう。
魚釣りで知り合った男性が魚を持って尋ねて来たり、近所の9歳の男の子とも友達です。一緒に散歩したりします。番組はその子供に、おじいさんのどんな所が好きかと尋ねていました。すると「一緒にいると落ち着く。」だって。9歳の子がですよ。今の子供達は、大人と同じストレス社会に生きて、本当の人生の素晴らしさに触れる機会が少ないのかも。
毎朝5時に起きて風呂に入り、体操をするのが日課です。体づくりは元気で長生きの当然の日課です。おじいさんの友達づくりは、つまり仲間づくり。積極的に自分から誰にでも話しかけて、自分から友達をつくります。この、人とつながる積極性が、結局人生を幸せにするのだと思いました。他人との心の交流は、誰かに与えられるものでもなく、自然に発生するのでもなく(時に偶発的にということもあるかもしれませんが)、自らの努力と人間を楽しむ心(すべてを合理化するのではなく、面倒なことこそ楽しみも内在している)が必要だと思いました。私にもまだまだ足りない資質です。