イノアブログ

使命感

先日ラジオで若い女性のジャーナリストがインタビューに出ていた。軽く聞き流していただけなので名前とか詳しい事は聞き逃したが、その人は世界の戦場の最前線を10年に渡り取材しつづけているとの事。戦争をしている国の一般の人々の暮らしとか思い、やはり特に女性の事が取材のテーマになることも多い。

これを聞いて、なぜこの人はそういう仕事を選んだのか?命の危険は、今の日本で暮らす私達の何倍、何十倍もあるだろうに。命をかけてまで、戦地の様子を伝えよう、伝えなければという思いは、どこから生まれてくるのだろう?日本人女性にも、すごい勇敢で使命感(かどうかはわからないが)に燃えている人もいるのだなあ・・・。と、感嘆と驚きとが入り混じった、思いがした。

私も今の仕事に使命感を持って立ち向かっているつもりだが、使命感というのは自分のためだけではなく、広く世界に役立つ事を願ってやることだ。自分(人間一人)の命など、はかなく、生きている時間も、悠久の歴史の中では点にもならないくらいだ。その短く、限られた時間内に、自分のことだけで終わってしまうのは、あまりにもつまらない気がして、少しでも多くの人、多くのことに役立つ役割を果たしたいと思う。もちろん、どんな生き方をしても、人間一人で無人島に住んでいるようなわけにはいかないのだから、必ず何をやっても、誰かの役に立ち、何かの役に立っているから、無駄なことは一つも無い。

しかし、使命感にまで意識を広げ、深め、人生を送ることは、それなりの覚悟と努力と意志が必要だろう。まして一生その使命感を貫くには、”普通でない”と感じられるところまでいかなければならないのかもしれない。