イノアブログ

第三の本能

小林正観著、「釈迦の教えは感謝だった」に、書かれてあったことですが、『動物の一員であるヒトは、二つの本能をほかの動物たちと同じように神によって与えられました。…自己保存と種の保存・・・。動物界の頂点に立つ人に対して、どうも神は三つ目の本能を与えたように思います。』

『三つ目の本能とは、「喜ばれると嬉しい」という本能です。』この事を”本能”と捉えているところが、とても面白いと思った。そうか、これは本能なのだ。しかし、本能ならば人は皆この思いを持っているはず。確かに、かなりその通りと思う。しかし、人に喜ばれる事より、自分が嬉しい、楽しい、得をすることを優先しようとする人が、いないだろうか??・・・いない、とは言いきれないような・・・。でも、人に喜ばれて、腹を立てる人はいないか・・・。

”使命感”というのも、人に喜ばれて嬉しい、人の役に立って嬉しい、というこの本能が基本となっているように思う。やはりどんなに恵まれた環境(金銭や地位、立場など)にある人も、自分のことだけに終始している人は、どこか気の毒な感じがするのはこのためか。どんなに楽しそうな老後を過ごしていても、自分だけのためだと、きっと何か物足りなくなるのだと思う。

お金は無くとも、今生きていられることに感謝し、死ぬまで他人のためにも何かできたら、こんな幸せはない、と思える人生でありたい。